ネイルサロンはどういう場所であるべきか
立ち止まって、
一番初めにもう一度考えて欲しい
のは、
ネイルサロンを始めたキッカケの、
あなたにとって、
ネイルサロンはどういう場所であってほしかったのか?
です。
最近は沢山の自宅ネイルサロンがありますが、
お客様が集まるお店と集まらないお店の差
があります。
ネイルサロンはどういう場所なのか?
ネイルをする場所 ←これは当然ですね。
では、例えばですが、
ネイルデザインは誰が決めますか?
誰がして欲しいデザインをする場所ですか?
お客様ですよね
それも当然です。
しかし
この当然の事ができていないサロンが多い
のも現実です。
なぜ、それを
私が知っているのか。
実際に当店に
ご来店くださる沢山のお客様に聞いてきたから
です。
かなり激安のお店様と、
かなり高い料金設定のお店様ほど、
その傾向があると思います。
激安のサロン様は、とにかく
時間効率を上げるために、決められたデザインのみ
で、
1人1人のお客様の意見も、
ちょっと変えてほしいようなところ
でも、
時間がぎりぎりであればやらなかったりしますし、
かなり露骨に嫌な顔をします。
高い料金のお店は
資格1級は当然と広告しているお店が多いのですが、
1級というプライドが先走るのか、
自分は絶対で、自分の技術を見せつけようと,
ネイリストのしたいネイルデザインになってしまってる
場合が多いようです。
私が1番驚いた話があるのですが、
ある経営者様のご紹介でご来店されたM様・・
(当店の3倍以上(30000円以上が当たり前の料金のお店に通われていた方です)
私
『今日はどういったデザインにしますか?
季節に合わせたデザインやこんな感じのもお勧めですが・・・』
と、
お店に来てからの丁寧な説明と、
デザイン決めになり、
当店のデザイン集&雑誌を出したところ・・・
お客様
『・・・・・・・・・』
ナナ
『もしよろしければ、お任せでももちろん大丈夫ですけど、
お好きなカラーとか雰囲気ってどんな感じの・・』
お客様
『ネイルサロンに来て、はじめて好みとか、やりたいデザイン、
どんなデザインが好きか細かく聞かれて・・・』
と戸惑っていたのです。
今まで行った何件かの高級ネイルサロンは、
今月のデザインや、このデザイン定額とか、
だいたい決まっていて、
その中から選ぶのが当たり前だったと。
そしてお客様と一緒につくり、料金の段階で
私
『〇〇と〇〇と〇〇で8800円になります』
デザイン的には派手でなく、
少し長さ出し&ストーンを多めに付けたデザイン
お客様
『○○さんの紹介だからですか? 正規の料金でいいですよ』
私
『・・・正規の料金? 8800円ですよ どうしてですか?』
お客様
『えっ!前回のネイル・・・、コレだけ好きなのをしてもらったので(もっとするかと)・・・』
(まだ前回の料金、30000円超えだったのを引きずってる感じで)
私がオフしたので、デザインもみてますが、
明らかにシンプルで、
しかもネイル技術自体のレベルも、
特に ”上手” と思えるレベルでない仕上がり
でした。
(お客様自体も、上手、ヘタ等は感じてなかったようですが、仕上がりを比べて驚かれてました)
もちろんそんなことは口に出してませんが、
コンセプト1つで経営者の好きなように料金が設定でき、
そのコンセプトを気に入った方は、
料金関係なくご来店されるいい例の1つでもあります。
今ではこのお客様も大常連様で、
何人ものお客様を紹介してくれてますし、
今まで行っていたお店と、
当店の違い、
ネイル技術自体の違いも気づいてくれ、満足してくれ、
ご紹介のお客様にも伝えてくれていました。
(ですが、ご紹介いただいているお客様は、選ばれている感じで、高級志向でないセレブ様の感じがします)
3万円の値段には驚きましたが、
その方からいうと美容院はもっと高いとのことで、
そんな世界もあるんだな・・・ と。
ちなみに、
私の知らない世界のお店は、
名古屋の有名ビルに入っている高級店です。
(友達からご紹介してもらったと言ってましたが、どんなお店が知りたくて、
HPや情報誌をさがしたのですが、 全く載ってなかったので、会員制なんだな・・・と)
高級思考の方は、サービスに関係なく、
ビルの店舗代も払いに行くようなお店があるんだなぁ・・・
と
皮肉っぽく言ってますが、
お客様の求めているものが違い、
ネイルではなく、
ステータスを販売しているネイルサロンでも、
そういったお客様、
高級思考の方を集めれれば、
””料金が高ければ高いほどいい!””
””そいうお店に通えるステータス””
というニーズに答えてるので、
経営的にも問題ないし、
ニーズに応えた大変いいお店!
という事なんですね。
また、少し前(2年ぐらい)のお話ですが、
お客様
『ご紹介したい人がいる』
と言われて お話しさせて頂いたのですが、
岐阜の町中のビルに、
会員制高級ネイルサロンを出そうと思っているけど、
そこの責任者をしてみないか?
というお話だったのですが、
基本料金が2万超えという・・・。
ですが、さらにビックリしたのが、
すでにお客様(会員)はいるという事で。
私はもともと低料金で楽しんでほしいと始めたので、
結局お断りしましたが。
自分自身のコンセプトに従った感じですね。
(お給料を聞いて迷いましたが、自分がしてきたことを100%覆すのは・・ という思いもあり)
ネイルサロンとは、
ネイリストの技術を押し付ける場所でも、
お店の効率化の為に、
お店が決めたデザインをする場所でもありません。
お客様の満足されるサービスを提供する場所であり、
それがネイル技術でも、
ステータスでも、
会話でも同じなのです。
餅は餅屋、という諺がありますが、
現代は
職人気質より必要となるのが、
お客様の求めるものを理解して提供する技術で、
集客した時に伝えたコンセプト通りの内容に従い
(コンセプトを見てくるので)
お客様がしたいネイルデザインに
プロとしての提案をしながら、
お客様の想像しているネイルデザインをし、
満足を提供する場所。
そして、
ネイル技術はもちろん、
付加価値のサービスを楽しんで満足してもらう場所 。
話好きなお客様にはしっかり話を聞いてあげて、
静かにサービスを受けたい方にはリラックスできる空間、
ステータスを求める方には、ステータスと雰囲気を提供
した上で、
お客様の思っているデザインを完成させて提供する
場所なのです。
(サービス&接客技術)。
これからは、今まで以上に
””サービス” と ”ネイル技術”
が高いお店、
そんなサロンがドンドン増えていき、
サービスだけがいいお店、
ネイル技術だけが高いサロン
等の
片方しかない場合は沙汰されていくと思います。
ネイルサロンはどういう場所であるかは、
お客様によって変わります。
あなたのサロンは、
あなたが開業前に思っていたネイルサロンになってますか?
そして、
ご来店してくれているお客様からみて、
あなたのネイルサロンが、
そういう場所であってほしいというサロンになってますか?
(なってない場合は、集客方法、広告、コンセプトを変えていき、あなたの場所を伝えれるコンセプトにしていく)
一度立ち止まって考えてみてください。
ちょっと一服 サロンの裏話
私がネイルサロンをやり始めたのには理由があるのですが、
後から入ってくるサロン仲間は、
当然ですが、 深い意味でそれを知らない子もいます。
アルバイト、パート、スタッフ、外注・・ といますが、
理由も、私のHPをみて、同じ考えだったから という方や、
ネイルが好きだから という方
どうせ働くなら美容系がいいから という方や
ネイルを覚えたいから という方、
将来自分でサロンをやりたいから という方
と様々です。
そんないろいろな子がいるので、
当然いろいろな考え方があり、
中には
””ネイルサロンはネイルだけをする場所なのに、
それ以外のサービスもいるんですか?””
と聞いてくる子もいました
また、そう思っているだろう・・ という子もいました。
わからないから聞くのではなく、
本人がそう思っているから聞いてくるんですよね (汗
裏話にでてくる ”人間性” と言った部分で、
考え方なので変えられない部分です Σ(゚д゚lll)
正直、こういう方が現場に1人でもいると "迷惑" になります。
仕事としてでも、性格上でもいいのですが、
真剣に取り組んでいる子が沢山いる中で、
考え方も行動も違う子がいると、
お客様にも伝わりますし、
周りのモチベーションも下がります。
なので、私たちが思う
”ネイルサロンとはどういう場所なのか”
は、
サロン内で徹底されてないと、
意味がないものになっちゃうんですよね。
ちなみにですが、その、
”ネイルだけをする場所なのに、
それ以外のサービスもいるんですか?”
と聞いてきた子には、
当店ではお客様に施術してほしくなかったです。
結果、やめていく事になりました。
”ネイルサロンはどういう場所であるべきか”
は、
お店によっても変わってきますし、
ご来店されるお客様によっても変わってきます。
なので、働きに行く前に、
お店のコンセプトや、
理念をしっかり理解してから来てほしいですね。
You Tube
ネイルデザイン
お客様から言われた
こんなネイルサロンであってほしいという事 ※当店の場合
そして、
先ほどのお客様の話でも書いてますが、
当店で2番目に多く聞くお客様の声
ですが、
『こんなに自由にデザイン決めれるサロンはじめて』
です。
※現場だけでなく、経営を入れると 『わかりやすいHPですね』 の次ですが、
数年前から触ってないので、時代に追いついてないHPになりつつあります。
この
動画の中の新規様も、声に出して言ってくれてますが、
(動画撮影の日に初めて会って、撮影をお願いしたお客様なので、本当の意味で生の声です。)
新規様では、こういった場合が非常に多いです。
大手になればなるほど効率化
しているのですが、
最近では、ただ大手の真似をしている個人店でも、
ある程度決まったデザインの中から選ぶシステムや、
ちょっと難しいデザイン、
ややこしいデザインや特殊なカラーになると、
嫌な顔をされるというのは、本当によく聞く話です。
確かに、
優柔不断なお客様や、デザインを考えるのが非常に遅く、
『じゃぁこうしましょう!』
といいたくなる時もありますが、
その言葉を言わずに
早く決められるようにしてあげるのが私たちの仕事で、
こちらの質問の仕方が悪い
と考えるのか経営的考えです。
適切な質問と、プロとしての提案、
コレが揃うとお客様に大変喜んで頂けます。
※マーケティングの本等では、お客様は考えるのが嫌い!!と載ってますが、
それはサービスやデザインの内容の事ではなく、あくまでもマーケティングの話なので間違えないように・・・
当店でよく聞く第3位は
『施術中にこんなにいろいろな話が出来たの
&
いろいろな説明をしてくれるお店ははじめて』
です。
お店によっては、
施術時間中にほとんど話がない事を
不満に思っているお客様が多い事も知りました 。
(服屋さんの営業トーク等とは違い、利益関係ない個人的な会話です。)
ひどいところでは、
『デザインも4つの中から1つ選んで、
聞いてもほとんどこたえてくれなかった・・・』
といって、
次の週にお直し
&
気分転換もかねて
当店にご来店された新規様もいました。
もちろん、お話が好きでないお客様もいますので、
そういった方には、
ネイルデザインや仕上がり以外の、
普段の会話はしない方がいいですが、
多くの方は、お友達と喋るのが好きです。
そのお友達のようになれるかどうかは
施術者の接客の技術にかかっているのです。
※当然、打ち解けれない、ただの店員さんとでは、話さずに静かにしておいてくれた方が気が楽です。
① こんなに丁寧に説明してくれたサロンははじめて.
② こんなに自由にデザインを聞いてくれたサロンははじめて.
③ 施術中にこんなに楽しく話してくれて質問に答えてくれたサロンははじめて.
この①②③は忘れないで下さい。
何千人というお客様の生の声です。
逆にいうとこの①②③が、
お客様の満足に応えられるレベルで出来れば、
またまた一歩先に進めれる という事です。
お客様からみた
ネイルサロンはこういう場所であってほしい・・・
というのは、
お客様によって全く違いますが
(現に3万払ってデザイン技術もボチボチのサロンもあるので)、
多くの人は
少なくても①②③が揃った場所がいい
と思っているのは、
当店のコンセプトを見て電話をしてきてくれた
数千人の新規様を見てきた私が聞いた事実です。
もちろん当店の場合も、
もっと高級感、
いろいろな設備があって、
メニューもリラクゼーション系を入れていくべき!
とお客様に言われる時もありますが・・・・
※ ↑ 実際にお客様から声をいただいてますが、コンセプトからずれるので・・・・。
しかし
設備より、メニューの中身より、選ばれている理由は・・・・
肝心なトコロをおさえているからです。
その肝心なところは、
全てこのサイトに書いてある事ばかりですが、
よく聞く①②③は特に徹底します。
新しい事をしようと思ったら
お客様からみてどういうサロンなのかを基準に考える
新しいメニューを作る、
新しいアイテムを購入する、
新しい机、椅子にする、
新しい用品を揃える
場合、
まず、お客様から
〇〇〇だったらいいね
〇〇〇のほうがいいんじゃない?
〇〇〇だったらなぁ・・・
等の声が元になっていないとおかしい
と思ってください。
自分のコンセプトに合わせる為に、
新しい事をするのであれば別ですが。
この
お客様の〇〇〇の声を集めて、
多いものから手を付ける
のですが、
””もっと長持ちしたらなぁ・・”” であれば、
いろいろなベースを購入し、
まずは自分の爪、スタッフの爪でやってみて、
モチの調子がよければ、
お客様に了承を得て様子をみさせてもらう
(お客様の爪質によって違うので、それを探していく)
等の、
確実に長もちする方法を実験してみたりです。
(当然今は、オールマイティーに使いやすいものを使ってますが、爪質とジェルのメーカーの相性でモチがかわるので)
もっと広い感じのスペースが・・
という話であれば、
机を10cm、20cm長い&幅が広いものに変えてみる
とかです。
(机の上が広くなるだけで、かなり広く感じます)
そして、
必ずお客様に、
””実際にどんな事をしてるのか、したのか、
経過報告を伝える””
コレが大切です。
お客様は
いちいち自分が言ったことを覚えていません
ので、
(軽い気持ちで言っている事なので)
『前回からいろいろ調べて、今回からベースを人気の長持ちするって評判の物でやってみますね』
『削りがいらないジェルですが、爪周りだけ軽いファイルをかけてみますね』
等。
また、
自分自身新しい事をはじめたい!
変えたい!
と思った時は、まずお客様に聞く
といいです。
『〇〇〇しようとおもうんですよ~』
と
常連様に言ってみて反応を聞く
等して、
すべての事のベースをお客様にもってきてください。
※大手では表面の声しか集めれないので出来ないことですね。
そして、
どんな小さな事でも、 “なんとなく” 伝える事で、
お客様は頼られているようで、
どんどんファンになってくれたり、
可愛がってくれるようにもなります。
私自身、
新しい事をする時はすべて聞いていますので、
お客様も一緒にお店を作ってる!
という感覚で、大変可愛がってもらってきました。
(軽い自慢です)
本心や、本音はおいといて、
お客様と一緒に育ってますよ?
というスタンスでいくと、
常連様は超常連様やファンのお客様になってくれ、
自分のお店の様に、いろいろなアイデアをくれたり、
いろいろな場所で宣伝してくれます。
お客様にも可愛がってもらえて、紹介も増えて、
お客様の求める新しいモノが知れて、
お店の魅力、内容もよくなる・・・・
いい事尽くめの新しいことのスタート になり、
ただ新しい事を始めるのに比べて、
お客様に聞いて話すだけで一石四鳥以上の効果
があるので、
やるしかないですよね。
ぜひ、
新しい事をする1ヶ月前から、
すべてのお客様を巻き込むのを、
癖のように当たり前にしてください。
ビックリするぐらい可愛がってもらえ、
新しい事もうまく行き、
また
自分のお店のように沢山のお客様を紹介してくれます。